旧東海道ウォーキング<箱根関所→小田原(ういろう屋さん)>

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旧東海道の中でも難所として知られていた
箱根八里の峠越えの道。


先月に、三島(三嶋大社)から箱根関所までの半分を歩いていたので、
その続きの箱根関所から小田原までも歩いてみました。


余談ですが、1里はキロメートルに換算すると約4キロメートルとなり、
箱根八里は三島宿から小田原宿までの間の約32キロメートルの区間を言います。
※当時の道が全部残っている訳ではないので長さは変わってしまっていると思いますが、、、

前回、ゴールに設定した『箱根関所』が今回のスタート!

例のごとく、一番はやい電車に乗ってきたので
箱根関所はオープン前でした。


閉館していても旧東海道として道を開けてくれていて
助かりました。


閉館時の状況を見ることが出来たので
案外いい経験になりました。

箱根関所の江戸側の出入り口を出た所にある巨大な杉。

関所から少し歩いたところにある旧道の杉の根元。
350年ぐらい掛けて、隣の樹と癒合していました。


後100年ぐらいしたら
一つの樹に見えるぐらいになっているかもしれませんね。

東京都庁みたいにくっついている杉。
苔の感じも時代を感じさせてくれます。

杉は真っ直ぐに育つので、
建材として有用な木。


花粉が問題になっていますが、
明治時代に同じ樹を植林しすぎたのが悪いのであって、
杉は悪くありません。

途中、芦ノ湖に沿って歩く気持ちの良いところがありました。
遠くに富士山も見えます。

ちょっとアップ!

有名な遊覧船もオープン前の休息中でした。

私達は間違えて直進してしまいましたが、
旧東海道(箱根八里)は矢印の方向の細い道に入ります。

こんな道。
地図がなかったらわからんすね。

道を入っていってちょっと行ったところに案内看板がありました。
分岐点に無いと意味ないんですけどね(笑)。


でも、この道が正解だとわかって安心したのは内緒です。

漸く旧道。
この権現坂はけっこうな勾配の坂道でした。

振り返って一枚。
実際はこの坂を登っています。

唐突に巨石。
いったい何処からやってきたのでしょうか。。。

序盤に道に迷ってしまった為、
3時間ぐらいすでに歩いているので
ここで休憩。


ここは有名なところらしく
日本遺産に含まれている『甘酒茶屋』です。

今回は『甘酒』と『おもち(うぐいす)』を頂きました。
どちらもとても美味しかったです。


特におもちはとてもやわらくて、
添えられている漬物も美味しくて
ペロリと胃の中に入っていきました(笑)。

敷地内に咲いていた馬酔木(あせび)の花。


余談ですけど、
馬がこの樹の実を食べると酔った様になるから
『馬酔木』という字がつけられているそうです。


つまりは毒があるので、
食べちゃ駄目な実という事になります。

ちょうど山桜が咲いている時期だったので、
山のところどころがピンク色に染まっていて
遠景も楽しめました。

箱根八里は、もはや完全に山道みたいなところがあるので
トレッキングシューズで来るのが良いのではないかと思います。

今は立派な階段がありますけど、
当時(江戸時代)は石ですので、
看板の通りの難所だったことが想像できます。


高さの統一された階段は
山道と比べるとエスカレーター並に快適な現代技術です。
言い過ぎですけど(笑)。

復元された一里塚。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、
「唯一往時の様子を伝えるものです。」と書いてありました。

『畑宿』にこんな案内がありました。
旧東海道の宿場町が全部書いてあります。


箱根八里だけでもこんなに大変なのに
江戸から京都まで歩いた当時の旅人の精神力の強さを思い知ります。

私達は2日かけて三島から小田原へ向かう途中。
今は「畑宿」なのでまだ3里あるようです。

気を取り直して旧街道に入ります。


なんか人んちのお庭みたいな所ですが、
看板があるので、信じて進みます。

この辺りは沢沿いに歩くのでマイナスイオンを感じながら
かなり清々しく歩けました。

小さいけど、滝もありました。

楽しかった旧道歩きも
途中から普通の道に変わってしまいます。


記憶が正しければ大澤坂を過ぎた辺りでは
歩道も無い道でした。。。


この後はひたすら普通の歩道を小田原まで歩くことになりますが、
今回の目的は「箱根八里」だったので続行します。

箱根ロマンスカーが丁度良く通り過ぎてくれました。

ようやく小田原市に入ります。


序盤で道に迷ったのが影響して、
この時すでに6時間ぐらい経過しています。

30メートルある大銀杏。
この樹が見えたらゴールは近いです。

今回のゴールに設定していた『ういろう屋さん』。
お店よりも歌舞伎の『外郎売(ういろううり)』の方が有名かもしれません。

拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、御江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町を御過ぎなされて、青物町を上りへ御出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今では剃髪致して圓斎と名乗りまする。

元朝より大晦日まで御手に入れまする此の薬は、昔、珍の国の唐人外郎と云う人、我が朝へ来たり。
帝へ参内の折から此の薬を深く込め置き、用うる時は一粒ずつ冠の隙間より取り出だす。

依ってその名を帝より「透頂香」と賜る。

即ち文字には頂き・透く・香と書いて透頂香と申す。

〜〜以降略〜〜


というような口上で有名な演目のやつです。


今回は何も買いませんでしたが、
「透頂香(とうちんこう)」を買ってみても良かったかもしれませんね。


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