五葉松の古葉取りと今後の構想

五葉松

7月の初旬は古葉(ふるは)取りの適期という事なので、
古葉取りを行いました。

入手してからやってあげてなかったからか
間延びしてしまいました。

作業前の様子

古葉取りとは

古葉(ふるは)取り:
・一昨年や去年の葉っぱを取って、通気を良くする。(病気になりづらくする)
・葉っぱに行っていた栄養を芽に向かわせて来年の新芽を促す。(枝を増やす)

古葉取りをした後の姿

今年は古葉取りをする気でいたので、
春から肥料を与えて元気を付けてもらっていました。

春から肥料を与えるデメリットとして
葉っぱも元気になって大きくしまうので、
完成樹は秋の肥料だけで良さそうです。

葉っぱは小さい方が樹が締まって見えるので、
盆栽では小さい葉っぱが好まれるのです。

ちょっと脱線しますが、葉っぱを小さくする為の技術なんかもあります。
(芽摘みとか、葉刈りとか、葉切りなど)

  • 芽摘み:
    早春に葉っぱになる前の段階の芽を摘むことによって、
    一回り小さい葉っぱになる二番芽を出させる。
    1箇所から複数の芽が出ることもあるので枝数も増やせる。
    (主に松でやる作業)
  • 葉刈り:
    春に出てきた最初の葉っぱを全部取ってしまい、
    一回り小さい葉っぱになる二番芽を出させる。
    1箇所から複数の芽が出ることもあるので枝数も増やせる。
    ※芽吹きが旺盛な樹種だけが出来る。
    (楓などの葉物盆栽でやる作業)
  • 葉切り(葉すかし):
    大きな葉っぱをハサミで見た目が小さくなるようにカットする。
    全体の葉っぱの大きさを整える事で、見た目のバランスはもちろんのこと、
    樹の中を通っている栄養素のバランスも整える。
    (もみじなどの葉物盆栽でやる作業)

作業後の姿

古葉取りをした後の姿。

少しでも多くの芽を出してもらいたいので、
今回は、一昨年、去年の葉っぱに加え
今年の葉っぱも芽の周りの1周分を残して取りました。
(間延びしている印象があるので、、、)

今後の構想

全体的なバランスが悪いので、
まだまだ完成に向けてはまだまだこれからな樹です。

画像内にもコメントをかきましましたが、
樹冠部が無いので針金で近くの枝を起こして
樹冠部を作るところから始めないといけないですね。

他にも低すぎる位置にある枝や、突き枝も取ってしまおうか考え中です。

  • 突き枝:
    正面に向かって生えている枝。幹の動きを見どころにしている盆栽では忌枝とされる。

間延びしていて葉っぱが少ないので、
枝を取ってしまうと余計に寂しくなってしまうのではないかという思いと

どうせ取るなら早めに取ってしまって、
大事な枝にエネルギーを回してもらったほうが良いのではないかという思いが
私の中で議論を繰り広げています。(笑)

古葉取りをすると樹の輪郭が浮き上がってくるので、
今後の構想を立てるにしても役立ちますね。


今思えば、時期外れに芽摘みをしてみたり、
剪定しすぎて大事な枝を取ってしまったりと
失敗ばかりでしたが、
それでも枯れずに生きていてくれる五葉松に感謝です。

迷惑をかけた分、
五葉松さんを輝かせるような存在になれるように
勉強をがんばりますね!


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